４月１日

「私は他の人をかえることはできない」

どうして他の人を変えたいと思うのか、というと、そこに批判の精神があるからだという。

自分が満たされていればそんな気持ちにはならないと。

確かにそうだと思う。不満があるから周囲に変化を求めるのだ。

私は相手を変えようとすることはもちろん、引っ越しや転職もたくさんしてきた。

元々の気質もあると思うが、環境が変われば何かが変わるかもしれないという気持ちもあったのだと思う。

人は変えられないから環境を変えようというのは安易だ。でも結果としては、引っ越しのたびに夫は変化をしてきたとも思う。夫は元々変化が嫌いな人だ。男女差はもちろんあると思うし、私は変化を好むので、私のペースにずっと巻き込まれてきたのは大変だったと思う。その中で自分に折り合いをつけたり、順応性を高めてきたのかもしれない。

生まれ育った地元を離れるのは大変だったと思うが、父親の代から居酒屋のはしごが常で、その息子さんということで、吞兵衛のレッテルを貼られて、お金を落とすことがミッションのようになって、コミュニテイが形成されて、居心地がよくて、どうして手放す必要があるのか夫には理解できなかったと思う。

それでも私のわがままに付き合って、数回の引っ越しに付き合ってくれたことがここまで夫婦でいられた理由の一つだと思うし、夫婦関係が固定化されなかった要因の一つではないかと良いほうに自分は解釈している。