3月1日
私の母方の祖父は90歳を過ぎていて、お酒をたくさん飲む。謙虚さはまったくなく、いつも政治や医者やニュースになんでも腹を立てて真っ赤な顔をして怒っている。
祖母の病院に付き添った時も「どうしてこんなに待たせるんだ」と怒鳴ったり、祖母の入院中にも「高齢なんだから特別扱いしろ」とか電話をかけているらしい。
一般的には90歳を過ぎてくれば悟っていくというか、怒りでいっぱいになることってないような気がする。父方の祖父は同じ年齢でもとても落ち着いているし、感謝に満ちている。仏に近づいているようにさえ思える。お酒は飲まない。
母は祖父に対して「昔はこんな人じゃなかったのにな」という。
お酒が性格を変化させているのだろうな、と思うけど、それを認めることは難しいのだろう。
感謝の積み重ねが謙虚さになると今は思っている。
夫の行動も感謝できることはたくさんある。そのことにどれだけ気づけるかだ。
生きててくれるだけでも感謝だ。私の夫になってくれたことにも、私を母親にしてくれたことにも感謝だ。