７月２３日

「この問題を解決するために今私にできることは何もない」これが理解できるまでに相当な時間がかかった。これは無力感を意味するから、認めることもできなかった。

今の私も完全にそう思えていないところがある。今も夫は飲んでいないか見極めようとしてしまうし、断酒薬を飲んでいるところに出くわすとどういう顔をして良いのかわからなくなる。今は断酒薬は個人で取り寄せて飲んでいるけど、今度かかりつけでだしてもらおうかなーと言っているのを聞いて、どういうテンションで返せば良いのか混乱する。断酒薬を飲み続けようとしていることは喜ばしいことだけど、喜んだ顔をしたら悪いかなとか、家族のためにこんなにつらい思いをさせているのだな、と罪悪感をもったり、ここで調子にのったらまたおなじことの繰り返しだと戒めたり、断酒薬隠れてのんでいたのにオープンにしたのはどうしてかなと想像してみたり、物事を複雑にしてしまう。

「この問題を解決するために今私にできることは何もない。」これはお酒で大変な状況になっている時だけでなく、回復に向かう途中にも大事なキーワードなのだと思う。