11月7日
「その解決は私一人によるものではないことを学ぶ」
夫のアルコール依存症が治るとしたら、誰のおかげなのだろう。
アルコール外来の先生であり、私のフォローをしてくれる両親であり、仕事関係の人たちであり、こどもの存在であったり、ご先祖様のおかげだったりする。
一つ一つは目に見えるけど、これらがどのタイミングで交わるかは自分の力ではコントロールできない。
夫は断酒10日目で飲んでしまったが、その期間に仕事でミスをしてしまったそうだ。
それはお酒を抜いて頭がぼーっとしていたからだという。
今日そのミスについて社長と面談があるらしい。夫が社長にお酒を抜いて頭がぼーっとしていたというかどうかはわからないが、社長がなんと夫に答えるかによって今後のお酒への向き合い方も変わるだろう。ミスを激しく追及されれば、「やっぱり断酒なんてするんじゃなかった」と思うだろう。
何がきっかけになるかの問題で、その土壌はたくさんの偶然の重なりでできていて、それが自分の及ばない力なのだ。目に見える目の前の問題に追われていてはただ消耗するだけだろう。