12月4日
今夫は断酒していると思う。死ぬ気でお酒をやめると言ってから飲んでいないような気がする。今までの断酒と雰囲気が違う。
それは私が違うのかもしれない。
夫は夜の仕事なので朝帰ってきてから寝る。夕方に起きる。
だから今までは起こさないように、昼間家をあけるようにしたり、寝室と壁1枚でキッチンなので、台所は昼間使わないようにしていた。
夫はそんなに気にしなくて良いという。
私は夜から仕事なのに起こしちゃ悪いとずっと言ってきたし、そう思っていると思っていた。
でも断酒してから夫にそんなに気にしなくて良いと言われたら、気にせず台所を使うようになった。
起こしちゃ悪いのは仕事だからではなく、また飲み始めたらどうしよう、という私自身の恐れだったのだと気づいた。
片付けに関してもそうだ。夫のものにはできるだけ触らないようにしている。
あとでどこへやったのかと責められるからだ。たとえ了解を得てから捨てたとしても酔ってしまえばそんなことは関係ない。
あとあと文句を言われるようなことは一切しないようにしようと決めていたから、どこか壁を感じるような関係だったのかもしれない。
何もかも意識し過ぎていたと思う。自分が親や友達に接するよりも何か緊張感をもっていたのだろう。
「手から離す」は夫以外の自分の親密な人との関係を思い出せば難しくないことがわかる。それはコントロールしようとしていないからだ。友人をコントロールしようなんて思わないから、いつだって手から離れている。