nirenohi’s blog

アラノンで今日一日を続けます

4月11日

アルコール依存症は病気であることを頭では理解できていても、その場面に出くわすと感情的になってしまうことがよくあった。

その時に私がよく使っていた言葉は「飲酒発作」という言葉だ。

何か本で読んだのかもしれないけど、「この人は病気なのだ」と思うより、「あ、飲酒発作だ」と思う方が私にはしっくりきた。

起きるや否やコンビニにビールを買いに行くときや、ハイペースで氷をいれる音がするとき、コップを置いてもまたすぐに口をつける時、など、

発作だと思えば、酔っぱらう過程を冷静にみていられるし、この発作を無理に止めようとすることは無理なのだとわかるようになった。

発作は途中で寝たりしておさまることもあれば、悪い症状がでることもある。

それは本人の意思ではどうにもできないこと、飲みたくて飲んでいるのではなく、酒に飲まされているという状況だと理解することもできた。

理解ができれば、じゃぁ自分はどう行動すれば良いか、を考えられるし、実際に、夫がたくさん飲むであろう休日の前の日は近くのホテルに泊まりにいって、自分の時間を楽しんだりした。

最初はホテルにいても、飲みすぎて何か問題を起こしているんじゃないか、とか、夫からしつこく電話がかかってきたこともあったが、そんなことを繰り返しているうちに、1泊だけだけど別々に過ごすことに慣れて、そばにいるから絡まれるのだ、という結論もでた。別々に過ごすことで、夫も「昨日俺何してた?」と聞く相手がいないので、自分の行動に気をつけるようになったのかもしれない。

最初は勇気のいることだけど、お互いに自立するためには大きな一歩だったと思う。