5月14日
「服従という意味の中には個人は心の奥底からでなく、表面的に現実を受け入れているが、今はこの現実をうけいれざるをえないので心ならずも屈服し、しかし『時がくれば』という感情がひそんでいる。」
すごく的を得ていてびっくりした。この一時的な譲歩では緊張は続くとも述べている。
私はずっとこの感情をもっていたと思う。きっと彼は変わるだろう、状況は変わるだろうと今を耐え、緊張していた。
そこまで耐えて何を手にしたかったのか、を考えると、「幸せそうな自分」という他者からの評価だったのだろう。
これではずっと繕った自分でいなければならないし、自分自身に素直になることもできない。
「ゆだねること」ができれば執拗な格闘がなくなるという。
私は今どのあたりだろう。服従ではなくなったけれど、心の奥底でゆだねるという段階には至っていない。
まだ自分の中に整理できていない感情があるのだと思う。どうしてゆだねられないのかを考えれば、怖いからだ。またあの頃に戻ったら、と。それが今の幸せを少しだけ減らしているかもしれない。恐怖は自分の想像だ。自分の中にまだ格闘があるとすれば、恐怖なのかもしれない。