5月29日
「私を苦しめている事柄から思いを切り離す時、その苦しい事柄はしばしば自然消滅する」
私の中ではお酒にまつわる苦しい思い出はほぼ自然消滅した。意識して思い出せることは少ない。どんなシチュエーションでどういうことをされて、こんなことを言われてとか、もうかなりおぼろげだ。
だから私の中に残っているのは、不安とか、裏切られたとか、自己憐憫とか、感情だけだと思う。その感情から過去に起こったことを引っ張り出してきて思い出す感じ。
もう少し前はこんなことをされた、とかもっとはっきり思いだせたのに、もう思い出せない。自然消滅だ。そこには「忘れてたまるか」という思いが私の中になかったからかもしれない。私の特性かもしれないが、これからどうするということを考える方が忙しかったからだ。それは無意識な自己防衛だったのかもしれないけど、とにかく前へと思って過ごしてきたら、細かいことは忘れた。でも、お酒を飲みすぎるのはやめてほしい。でも本当にやめられたら困るのかもしれない。私の心の問題。そして夫もそのことに気づいている。私の存在が自分をお酒に走らせていることもわかっている。
夫は私が思うよりアルコール依存症について勉強していると思う。