7月4日
私の運命と私の霊魂は私のみによって決まっているのではない。
確かにそうだ。私の運命なんて考えたこともなかった。私の人生とばかり思っていた。
この言葉は似ているようで、全然違う。私は自分の人生ばかり考えてきた。それは自分で切り開くという意味合いが強い。
運命というと他人にゆだねている感じがしてあまり好きではなかった。
でも、これも私の運命と思えば少し前向きになれるのと、自分を責める気持ちが少し減るような気がする。言葉のあやではあるけど、夫と結婚したことも運命か、と思うとまた違った感覚になる。
夫の酒害について母に話した。もう離婚しても良いかなと思って、という話をしたときに「ご縁があって結婚したんだし」という感想だった。もちろん賛成も反対もしなかったけど、ご縁、しかも十数年結婚しているわけだから、母だって夫と十数年の付き合いになる。当たり前だけど、ご縁だったのだ。運命の人だと思ったこともあったのだ。
神の導きというと、私には宗教っぽくてしっくりこないけど、ご縁と言われると、やけに説得力があった。