9月12日
「無意識のうちに、自分の考えだけが正しいと思い込んで、他人の人生を支配することで満足感を得ているのである」
母がよく「小さな親切大きなお世話」と言っていた。お姑さんのためにプレゼントを買ったら、目上の人にこんなものを贈るなんて非常識と言われたり、母は自分がよかれと思ったことを否定されることが多かったのか、「小さな親切大きなお世話」をよく使っていた。相手を自分の思う通りにしたいという気持ちが透けて見えていたのだろう。
子どもの頃からそうだったので、私は人に親切にすることがあまりなかったような気がする。気が利く子ではあったけど、親切なこどもではなかった。
気が利くのは褒められたいとか、怒られたくないとかそういう気持ちが発端だと思う。
私は他人の管理が苦手だ。仕事でも管理職につきたいとは思わないし、夫を管理したいとも思わない。管理されるのも息苦しいが、それは母が子どもを管理しすぎていたからだとも思う。反対に姉は夫をしっかり管理しているから性格の違いなのかもしれない。
そうはいっても、実際私は夫の飲酒については自分の考えが正しいと思い込んでいたし、ただ夫が思い通りにならなかったから支配できなかっただけかもしれない。
自分は母とは正反対の人間だと思っていたけど、案外似ているのかもしれない。