10月10日
私は特定の信仰をもっていない。アラノンも、生き方の指南書のように思っている。
何かにすがりつきたい、と思うほどの絶望は夫のアルコールの問題に出会うまでなかった。ステップにあるように自分一人の力ではどうにもならないと心底思ったのだ。
その頃私は次に何かあれば出家しようと本気で思っていた。自殺する勇気もなかったし、夫から離れたところで元気で楽しく暮らせる気がしなかったのだ。
今思えば、自分の心を治すことがまず必要だという考え方はあっていたと思う。
ただそこまで仕事や家族を捨てる勇気がなかったのだ。
アラノンで救われた、というのは回復への道筋が示されたことと、居場所を見つけられたことだ。
目に見えないものが目に見えたのがミーティングであり、資料であり、それらが目に見えないものを教えてくれたのだと思う。